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るーが行く!【「ムーミン」の作者が愛した島を感じる~の巻】 かもめの本棚 広報宣伝担当
カモメのるー
北欧の魅力を発信する「ヒュバ・マトカ」でトークイベント
こんにちは!  広報宣伝担当カモメのるーです。『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の刊行を記念し、2025年9月14日に東京・渋谷区神宮前で開催された著者・内山さつきさんによるトークイベントのレポートをお届けします。「ムーミン」シリーズの生みの親であり、芸術家でもあるトーベ・ヤンソンが夏を過ごした島・クルーヴハル。その小さな島に実際に滞在した内山さんが、貴重な体験を振り返りながら本に込めた思いを語ってくれました。

トークイベントの会場は、北欧の魅力を発信するカフェ&ショップ「Hyvää Matkaa!(ヒュバ・マトカ)」。北欧雑貨がそろうおしゃれな店内に、るーの心も躍ります。ヒュバ・マトカ内にあるカフェスペースがいっぱいとなる約20人の参加者が集まって、午前10時にイベントがスタートしました。司会を務めるのは、本日のイベントを主催する「北欧旅行フィンツアー」代表取締役社長の美甘小竹(みかも・しの)さん。『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』の著者、内山さつきさんと、北欧各国のツアー企画や同行の経験が豊富でフィンランドやクルーヴハルにも詳しい美甘さんとのトークセッションに注目です!

「トーベ・ヤンソンやクルーヴハルを知っている方はいらっしゃいますか?」。イベントの開始早々に投げかけられた内山さんからの質問に、会場内からたくさんの手が上がって、その注目度の高さに、るーもびっくり。よくよく聞いてみると、参加者の中には「フィンランドを旅したことがある」「フィンランドが大好き」と答える人が多くて、納得~。みんなの“北欧好き”が判明したところで、内山さんが本に込めた思いを語ってくれました。


新刊『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』は、トーベ・ヤンソンとパートナーのトゥーリッキ・ピエティラが26年間、毎年のように夏の数カ月を過ごした電気も水もない小さな島・クルーヴハルに滞在した記録と、トーベと親交のあった友人たちへのインタビューをまとめた一冊。トーベが創作の日々を送った島の小屋は夏の間アーティストのために貸し出されていて、内山さんは今から約10年前の2014年、友人でイラストレーターの新谷麻佐子さんとともに7日間にわたり滞在したんだよ。
「トーベとトゥーリッキが島に暮らした記憶は、この地域の人たちの中に温かい友情と夏の思い出として残っています。そして今、次世代のアーティストたちのために島が使われていることも、2人の記憶が生き続けている証拠。“書く人”として滞在させてもらった私は、その記憶を書いて残すことが仕事だと思いました」と内山さん。

参加者一人ひとりと言葉を交わしながらのサイン会

フィンランド南部、ペッリンゲの沖合に位置するクルーヴハルは、「公共交通機関も船着き場もないため、行くにはボートをチャーターして岩場に接岸するしかない」、まさに孤島。歩いて8分ほどで一周できるこの島に滞在中、内山さんがなによりも楽しみにしていたのは、美しい日の出と夕焼けだったそう。トーベも、日々移りゆく島の豊かな表情や動植物を熱心に観察し、小屋の蔵書には花の図鑑や鳥の図鑑、観察した日付の記録も残されていたのだとか。“鳥たちの楽園”でもある島には、かつてトーベの手からパンをもらうほど仲良しの「ペルウラ」という名のカモメもいたんだって! カモメとも友達になるトーベに、るーも会いたかったな~。

「ヒュバ・マトカ」の外観

「首都ヘルシンキとは異なる特別な雰囲気がある」と、内山さんと美甘さんが口をそろえるペッリンゲと周辺の群島地域。トーベが愛した島・クルーヴハルに、一般の人も上陸できるオープンウィークが夏の期間中に設けられていて、北欧旅行フィンツアーでは今年(2025年)7月に「ムーミン80周年記念の旅」をテーマに島へのツアーを催行したんだって! このツアーを企画してツアーにも同行した美甘さんが、島の印象やトーベの小屋の様子などを紹介。内山さんが滞在した約10年前と現在の様子を同時に知ることができ、参加者の皆さんも興味津々の様子だったよ。約1時間のイベント終了後には内山さんのサイン会も行われ、ムーミンやトーベにまつわる話題、北欧の旅の情報で盛り上がりました。

皆さんも『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』を手にとって、「ムーミン」の作者の素顔やフィンランドの自然、その中で育まれる人々の優しさと強さを感じてくださいね!(おわり)

新刊『トーベ・ヤンソンの夏の記憶を追いかけて』

内山さつき 著


定価2420円(税込)

世界中で愛される「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンが26年間、ほぼ毎年の夏を過ごした島クルーヴハル。その孤島を訪れて1週間滞在した忘れがたい日々と、トーベの友人たちが語った友情の思い出――二つの記憶を重ね合わせながらトーベの面影を探す旅のエッセイ。アトリエや幼少期を過ごした家、ムーミン美術館など、トーベゆかりのスポットも収録。ムーミンを愛する人、トーベ・ヤンソンに魅せられた全ての人に贈る1冊です。

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【かもめのるー】
[名前] カモメのるー
[所属] かもめの本棚編集部
[年齢] 永遠の3歳
[サイズ]片手に乗るぐらい
湘南生まれの新宿育ち。「かもめの本棚」の広報宣伝担当。「かもめの本棚」の書籍や記事を皆さんにもっと知ってもらいたい! という思いを胸に、西に東へ飛び回っている。「これからも応援よろしくね」(るー)
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