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TOKYO偉人さんぽ
イラストレーター(文と貼り絵)
きりたにかほり
第3回 岡本太郎

ロイヤルブルーの壁の前、
白い胡蝶蘭が並んでいます。
このピカピカの壁の向こうはきっと新しいお店。
デッキに並ぶ白いパラソルが、一層のさわやかさを演出していました。

編集長から「おしゃれなもの、ヨロシク」と託された今回の街歩き。
早速、表参道らしい光景に出会えたのではないでしょうか。
窓の外から小さなお菓子をあしらった情熱的なディスプレイがみえます。

その写真を撮りながら、

「表参道って、来ることありますか?」

と、付き添ってくれた編集さん。

「そうですね、ギャラリーをめぐるときには。」

表参道周辺には、
大小様々、趣向の違うギャラリーが点在していて、
それを目当てに時々訪れる機会がありますが、
これまで1度も赴かなかったのが
今から向かう岡本太郎記念館。

アトリエ兼住居だったところだと聞いたけれど、
大きい作品をつくる人だったような気がするから、
建物も大きいのかしら。


途中、太郎が通ったという小学校、
港区立青南小学校の前を通り、
413号線との交差点「根津美術館前」で右折。




あれもおしゃれですね、これもすてき、と
この街らしく美しいショウウインドウに感嘆しながら
細い道の方へもう一度右折。
ツタの壁、背の高い植物が生い茂る2階建ての建物から
白い顔がにゅっとはみでています。


きっと、太郎だ。


正面にまわると、筆で描いた顔のようなサイン。
間違いなく、ここが記念館だとわかりました。

中では、彼の写真展が行われているよう。
外の小さな看板には「岡本太郎の沖縄」とありました。

庭にはたくさんのオブジェ。
先ほど外から見えた白い顔もちゃんと根元までみられます。


扉を開けて、入場手続きをすませると、
スリッパに履き替えて中へ。
住居だった、ということを思い出します。

返還前の沖縄の写真や動画をながめ、
アトリエだったスペースへ。
吹き抜けの部屋には
背の高いキャンバス、描きかけの絵、
腕ほどもある大きな筆や顔のオブジェ。

太郎本人を模した像もありました。


おみやげに、と、挑戦したガチャガチャで
見事シークレットを引き当て、
庭のオブジェと記念撮影。

「このあたり、他にも太郎の作品みられますよ」

おすすめをうけ、
夕暮れの街、こどもの城跡を目指すことに。


途中、休憩に選んだお店で
鈍い緑色のクリームソーダ。

チーズが爆発したパンと、白パンも。
さきほど見た顔と同じかたちをしていました。


記念館から徒歩10分、2015年に閉館した施設、
こどもの城跡に近づくと
太郎のオブジェ、こどもの樹がそびえています。

「やさしい表情ですね」

全長3メートルほどでしょうか。
枝のようにわかれて飛び出した顔は
みあげると、どれもさきほどのオブジェより
やわらかな表情にみえました。

まわりを囲うのは閉館に伴い設置されたであろう柵。
樹がとらわれれいるようにみえて不思議な気持ちでした。


そのまま渋谷駅まであるいて、
大作「明日の神話」を前に、解散。



たくさん思い出ができたので、
貼り絵にするのは大変そうです。


〈次回は伊能忠敬ゆかりの地、門前仲町周辺を歩きます〉


※きりたにさんのホームページ「たいようのみやこ」
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※きりたにさんの連載エッセイ「TOKYO銀座めぐり」
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【きりたに・かほり】
1984年秋田県生まれの香川県育ち。熊本県立大学卒業後に上京し、都内制作会社にデザイナーとして勤務。現在は「世界をあたためたい」と絵を描き、関東を中心にイラストの制作や似顔絵屋さんなど行っている。
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