“ヨーロッパ最後の秘境”と呼ばれる今注目の国ジョージア。現地の一般家庭で生活を共にしながら、首都トビリシだけでなく、ジョージア人にとっても“秘境中の秘境”であるスバネティ地方など、ほぼすべての地方を旅した著者が、定住旅行家ならではの視点で綴る20の旅日記。それぞれの場所でそれぞれの人生を懸命に生きる人びと、忘れられない味、そして絶景。ガイドブックにはない素顔のジョージアが、ここにある。
《ジョージア政府観光局推薦本》

[ERIKO（エリコ）]
モデル・定住旅行家。鳥取県米子市生まれ。世界のさまざまな地域で現地の人びとの家庭に入り、生活を共にし、その暮らしや生き方を伝えている。ラテンアメリカ全般（25カ国）、ネパール、フィンランド、サハ共和国、イラン、スペイン、パラオ、カルムイク共和国など約50カ国にて106家族との暮らしを体験。とっとりふるさと大使。米子市観光大使。著書に『暮らす旅びと』(かまくら春秋社)、『せかいのトイレ』（JMAM）、『世界の家 世界の暮らし①～③』(汐文社）など。NEPOEHT所属（モデル）

【WEBサイト・ちきゅうの暮らしかた】http://chikyunokurashi.com
【Instagram】erikolatina
【Youtube ERIKOチャンネル】https://www.youtube.com/c/erikok1116

はじめに
ジョージア豆知識
【トビリシ】
1　リリーさんの真っ赤な口紅
2　近代と古代が同居するトビリシの街
3　食卓の定番ハチャプリ
4　温泉天国ハマムでの苦い思い出
5　料理と歌のポリフォニー
6　若者たちを魅了する語学習得
7　ジョージア娘の色恋事情
8　敵には剣、友に盃を
【トビリシ近郊＆ラチャ＝レチュフミ地方】
9　ジョージアの京都・ムツヘタ
10　スターリンの生誕地・ゴリ
11　天国にいちばん近い教会・カズベキ
12　幻のメディシン・ウオーターを求めて
【カヘティ地方】
13　ラマラさんの黒い服
14　スプラは12時間続く
15　ブドウ畑の十字架
【スバネティ地方】
16　山と共に暮らすパルジアーニ家
17　マッツォーニは美と長寿の源
18　ウシュバ山周遊トレッキング
19　アジアのスイス・ウシュグリ村
20　遠くて近い日本とジョージア
おわりに

ジョージアという国に興味を抱いたきっかけは、久保えーじさんの『世界まるごとギョーザの旅』を編集していたときのことです。「大きさは茶巾寿司ぐらい」というジョージアのギョーザ・ヒンカリ、大きな目玉のような生卵が特徴的なハチャプリなど、とにかく文中に出てくる料理がおいしそう。ずっと私の心に残っていました。それから数年。世界を旅する定住旅行家でモデルのERIKOさんと出会い、ジョージアを舞台にした旅エッセイを一冊の本にまとめることができました。ここ数年、少しずつ注目を集めているとはいえ、この地を旅した人はまだまだ多くはないと思います。現地の人びとと生活を共にしたERIKOさんが見た素顔のジョージア。この本読んでジョージアを旅した気分になってください。（ゆ）